ボクがなりたいスーパーヒーローは、ゴミ男！タイの保険会社によるショートフィルム「Garbage Man」
ぼく、わたしがなりたいスーパーヒーローを描きましょう。
「マグネットマン」「時間を止められる」「宿題ロボ」「サンダーボルト」・・・「ゴミ男」？
先生は一人の男の子の描いた絵に採点を止めた。
「ポーンチャイはどこ？」
クラスに彼の姿はなかった。
「彼なら汚れた場所のどこかにいるよ」
クラスの男の子が答えた。
「どういうこと？」
「何喋ってんだよ！」
女の子が男の子のあたまを叩く。
ポーンチャイは道路を清掃しているママのところにいた。
「帰って宿題しなさい」
そういうママに、
「ボクの方が早く掃けるから、そしたら一緒に帰ろう」
と答えるポーンチャイ。
彼は道路清掃の仕事をしているママの手伝いをしていたのだ。
ママはポーンチャイに箒を渡し、薬を膝に塗ろうとした。
「まだ傷むの？」
ポーンチャイのママは昨年車にぶつかられて膝をケガしていた。
ポーンチャイのなりたいヒーローはゴミ男。
ヘルメットをかぶり、ゴミを見つけ出す目を持ち、可視性の高い対車用のボディアーマーとコミュニケーションデバイスの手袋を装着し、めちゃくちゃ早く綺麗にできる箒を持つ。ママを守るために。ママを安全に家まで帰すために。
彼自身、既にスーパーヒーローだった。
- 2015-01-15 (木) 8:40
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