バレットタイムムービーでスポーツはもっとおもしろくなる?Replay Technologies Inc.の技術freeDで撮影されたメジャーリーグの映像
マトリックスの弾避けシーンのような、一瞬をマルチアングルから撮影してつなげた映像、バレットタイムムービー。これをスポーツに活用したらどうなるか。Replay Technologies Inc.がfreeDという技術紹介のためにアップした映像がこちらです。
ニューヨーク・ヤンキースの試合で、ちょうどイチローのバッティングも写っていますね。
アングルが移動して、まるでゲームの中のようです。たしかにいろんな角度から見ることができるというのはとてもおもしろいし、そのスポーツをしている人には研究する上でも参考になることが多いかと思います。
でもちょっと待てよ、以前日本のプロ野球中継でこういう映像を見たことがあるぞ。
2000年代前半に日本のプロ野球中継で、「アイ・ビジョン」と名づけられたマシンガン撮影の手法が導入された。東京ドームで導入され、並べられたカメラは「マトリックス」などで使われていたスチールカメラではなく、業務用のビデオカメラであり、リプレイシーンでは映像の再生速度に関係なくアングルが「バレットタイム」のように移動できるということが話題を呼んだが、短期間のみの導入で現在はこの中継法は行われていない。(wikipadia)
や、やはり。
あと、最近ではNHKも「ぐるっとビジョン」という名の撮影技術を公開しています(参考)。
おもしろいけど、コストもかかりそうですし、なにより待ってくれない試合の中でこの映像を差し込む時間がどれだけあるのかというところも問題となってきそうです。プロ野球中継でいえば、通常のリプレイだけで十分な時間が過ぎてしまいますから。1試合で数回だけのために導入するのは、なかなか難しいかもしれませんね。
とはいえ日本のプロ野球での「アイ・ビジョン」から時間も経過し、技術も進んでいるわけですし、今だから出来るスポーツ×バレットタイムムービーというものを模索してもいい頃かもしれません。
→Replay Technologies Inc.
http://www.replay-technologies.com/
- 2013-08-09 (金) 15:22
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コメント(閉):2
- ふむ 13-08-13 (火) 2:45
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上記のfreeDですけど今年から米NBCのアメフト中継の一部で導入されるようですね。エンドゾーン付近に24台の4Kカメラを設置して撮影するとか(ヤンキースの試合の映像でも9台ですから…カネのかけ方も次元が違います)。アメフト(NFL)はビデオ判定を多く取り入れる競技ですから即座にリプレイされないといけないはずなので、どんな映像が見られるか楽しみではあります。
ちなみにアイビジョンも元は米CBSのスーパーボウル中継(第35回…2001年)で初めて使用されたはずです(アイビジョンの「EYE」はCBS局のロゴマークですね)。開発者は日本人だと大々的に報じられていた記憶があります。
- mif-4c 13-08-13 (火) 5:58
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>ふむサマ
詳しい解説ありがとうございます。
アメフトのエンドゾーンは両サイドに、しかも野球のホームベースのような一点ではありませんから、より機材が必要になりそうですね。しかも4Kカメラ24台って・・・さすが。