牧草の根で作られた、農家向けのハウツー本「The Book That Grew」
アイルランドの銀行Allied Irish Bankが、農家のために最大限に収益を上げるためのハウツー本を作った。しかし、この本、見た目が変。
それもそのはずで、この本は植物から作られているのだ。
紙は主に植物じゃないかと突っ込まれるかもしれないが、そうではない。
この本の元になった牧草は専用の育苗箱で育てられた。
この育苗箱の底は、言葉や模様で凸凹している。
そこに牧草が育つと、育苗箱の底の凸凹に沿って根が張り巡らされる。
それだけでも書いてあることは読めるのだが、本にするためにそれを薄く切り取り、濃いめの色の紙を挟み込み、一冊にまとめあげている。
本には農家の人たち向けに、牧草で今より10倍収益を上げるための10カ条が書かれている。
使い終わった本は、地面に埋めておけば自然に還る。
園芸や農作業をしている人なら、根が育苗ポットやパレットの形になることは知っているだろうけど、それを本にしようなんて考えつかないよなぁ。