目で思いを伝えるための、アイ・ランゲージ・ガイドブック「Blink To Speak」
言葉を発することができなくても、手話、指さしが出来ればコミュニケーションはそれほど難しくありません。しかし、それができない人もたくさんいます。つまり体の大部分が麻痺して自らの意思で動かせない人です。
たとえばアイスバケツチャレンジで認知度が上がったALSをはじめとする運動ニューロン病や、事故による脊椎損傷や脳の病気による麻痺など、要因はいろいろありますが声も出せず手足も動かせなくなっている人はいるのです。
そういう患者さんのコミュニケーションには、視線を感知するE-TRAN Boardや今ならWindows10の視線制御機能とアイトラッカーデバイスを使うという手もありますが、安くはありません。
そこでインドで開発されたのが、目とまぶたの動きを使ったコミュニケーションランゲージ「Blink To Speak」です。
基本的な8つの目の動きの組み合せを使い、意思を示してもらおうというものです。
サイトからダウンロードできるガイドブックには、よく使うであろう伝えたいこと50種類程度が掲載されているほか、アルファベットも1文字ずつ表現できるようにレクチャーされている。
同じく安価でできるコミュニケーションに、アルファベットや五十音のコミュニケーションボードを使う方法もある。「Blink To Speak」と比べると一長一短あるように思えるので、患者さんにとって良いところを合わせて使うといいのではないかと感じた。
→Blink To Speak
https://www.blinktospeak.com/
- 2018-05-03 (木) 10:32
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