フィリップ・スタルクとスロベニアの建築会社による住宅「P.A.T.H. by Starck with Riko」
インダストリアル・デザイナーのフィリップ・スタルク(Philippe Starck)が住宅を手がけましたよ。その住宅、スタルクとスロベニアの建築会社Rikoがによる「P.A.T.H.」がこちら。
▲屋根には風力タービンが設置されています。以前にスタルクがデザインしたもので、この風力タービンから得られる電力で住宅で使用する電気の20-60%を賄う計画だとか。
▲CORNICE ROOF(コーニスルーフ)タイプの屋根は、上にいくほど広がるつくりをしています。この設計により、屋根に取り付けられた太陽光発電パネルや換気口、排水口などが地上からは見えないようになっています。見た目大事です。
屋根はガラス繊維で出来ており、軽くて丈夫。また、日よけの効果もあります。
※コーニスルーフ以外にフラットルーフや、三角屋根タイプ、フラットの上に三角屋根タイプがあります。
▲屋根に作られた雨水収集システムから水やりができるため、植物を植えて緑化させることもできます。
▲テラスは木で舗装されています。大きなガラスの窓と、粉末コーティングしたアルミ製のサッシもエレガントです。
▲部屋を見てみましょう。
鉄骨構造であることがわかります。また、部屋と部屋の仕切りや天井は木製です。ここにはトウヒの薄い板が使用されています。さらにこの画像では見えませんが、大きな窓にプライバシーや熱の遮断を目的にしたベネチアンブラインドが採用されています。
▲折りたたみ式の日よけの取り付けもできるようですね。この「P.A.T.H.」は、家族構成や使用用途に合わせてモデル、構造、屋根のデザインを組み合わせることができ、144通りのデザインから選ぶことができます。
現在「P.A.T.H.」のプロトタイプはパリ郊外に建てられており、デザイナーの自宅を兼ねているとのこと。てことは、これがスタルクさんちなのかー。
あら素敵なおうちね と思う建物も、じゃあこの会社にお願いして日本で建てるか!となると、それはそれで日本の自然環境や社会的環境に合致するか、という別の問題が発生してくるので難しいところです。国ごとの建築基準もあるしね。
なんてことを言ってますが、そもそも最初のハードルである懐問題により日本がどうのと言う前に無理は承知でございます・・・。頑張ってジューシー・サリブ(スタルクデザインのレモン絞り器)がいいとこです・・・。
→P.A.T.H. by Starck with Riko
http://www.starckwithriko.com/
- 2014-10-24 (金) 16:38
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